新型インフルエンザ/2011年も感染拡大
インフルエンザがまた流行し出しているようだ。昨年11月頃から北海道と沖縄で季節性のインフルエンザが増えだしていたが、国立感染症研究所のHPでは、今年に入ってからは、全国的に急速に感染者が増加しているとのことだ。直近の5週間では、昨年猛威をふるった新型インフルエンザ(AH1pdm)の患者数が最多であり、2位が香港A型、続いてB型となっている。
定点(全国約5,000のインフルエンザ定点医療機関)を受診した患者数の定点当たりの平均は、2011年第1週では5.06人だったのが、第2週では12.09人と2倍に増えており、急激な増加となっている。ちなみにこの数字が10.0を超えると注意報レベルで、30.0を超えると警報レベルとなる。北海道、九州、沖縄、千葉、静岡、大阪が既に警報レベルを超えており、かなりの流行となっている。北陸は注意報レベルだが油断は出来ない。
今年の年代別の感染者の特徴は、20~30歳代の感染者が増えているということで、原因としては、昨年10歳代以下の人が、学校や保育所を中心に多く感染して抗体を既に持ったのに対して、昨年感染を免れた20歳以上の世代で今年は感染が広まっているということだ。
勤務先でも先週までに数人の社員が感染し、感染者に対する対応として、解熱後2日間までの自宅待機を決めたところだ。今後も拡大するようであれば、警戒レベルをもっと高める必要がある。職場内で集団感染すると、製造ラインがストップして製品を出荷できなくなる恐れが出てくる。
昨年の大流行で、大半の人に抗体ができて、今年は、新型インフルエンザは下火になるのではと思っていたが、予想がはずれたようだ。
追加情報
国立感染症研究センターのHP(2011年3月16日現在)によると、2011年の第10週では、減少傾向にあった定点当たりの報告数が16.81(前月13.85)となり、増加となったそうだ。震災被害の岩手の一部や宮城、福島からの報告がなかったにもかかわらず、全国的に増加したとのことだ。
ウイルスの種類別では、AH3亜型(A香港型)、AH1pdm、B型の順となっており、一時期新型のAH1pdmが最多だったが、第7週以降はAH3亜型の検出数が最多となっている。
また、年齢別では、0~14歳の年齢層で増加しているようだ。
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