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2011年1月22日 (土)

好きな言葉/炭は湯の沸くように置く

仕事柄、イベントや式典の実施、工場見学者の受け入れ等を担当することが多く、数年前、勤務先では新しい工場が建設されたが、工事の起工式や竣工式、またその後の工場見学のラッシュ等、その都度、事前の計画や準備と、当日のトラブルのないスムーズな運営に気を配ってきた。そんな時に、「炭は湯の沸くように置く」という言葉に出会った。結構含みのある内容をサラリと言ってのけているところがとても気にいって、好きな言葉になった。

この言葉は「利休七則」の一つで、お茶会の準備の心構えとして言っている言葉だが、茶釜の湯を沸かす炉の炭は、きちんと火を熾して必要なタイミングでちゃんとお湯が沸くように、また、茶会が始まってから途中で消えてしまったりしないように、炭の火力が維持できる最適な炭の置き方をしなさいといっている。
一旦、茶会が始まってしまうと、途中で炭の火の調子がおかしくても調整は困難なので、事前の準備は、大切だから抜かりなくやりなさいということだ。

以来、勤務先でのイベント等を実施するときは、この言葉を肝に銘じて、心構えとするようになった。イベントも一旦始まってしまうと、粛々とプログラムが実施され、途中で軌道修正が困難なため、準備の大切さと言う点では共通点は多い。よく似た言葉に「人事を尽くして天命を待つ。」があるが、これはちょっと仰々しくて自分の感覚とは合わない。

準備を説く言葉が「利休七則」にはもう一つある。「降らずとも傘の用意を。」と言う言葉で、これは文字通り傘の準備が必要という捉え方と、不測の事態を想定しておきなさいという捉え方とがある。

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