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2011年2月17日 (木)

朱鷺が羽咋へ飛来

16日の午後、朱鷺が羽咋に飛来した。地元テレビのニュースで一斉に放送していた。テレビでは田んぼで餌をついばむ朱鷺や田んぼの上を飛ぶ朱鷺が写されていた。繁殖期のせいか首の背中側の羽が黒くなっている。羽咋市のある石川県は本州最後の朱鷺の「能里」が生息していたゆかりの地だ。NPO法人日中朱鷺保護協会名誉会長の村本義雄さんも現地に駆けつけられたそうだ。

2003年に日本最後の朱鷺の「キン」が死亡して日本の朱鷺は絶滅したが、中国から譲り受けた朱鷺が佐渡トキ保護センターで飼育され、順調に人口繁殖が進められていて数が増えており、一部が放鳥され野生での繁殖を目指しているが、まだ繁殖は確認されていないようだ。

羽咋市に飛来したのは、足環の番号から2008年に放鳥された雌の「トキメキ」とのことだ。普段は、富山県の黒部あたりにいるのだが、餌を求めて飛来したのではないかと考えられている。昨年も石川県で数回目撃されているのはこの個体だそうだ。

子供の頃よく年寄りから「トキ色」という言葉を聞かされた。朱鷺そのものを見た記憶はないが、「トキ色」と言う言葉は身近でよく耳にしたものだ。それだけ朱鷺は昔は身近な鳥だったと言うことだろう。「トキ色」が朱鷺の羽の色だということは大人になってからようやく知ったが、ピンク色だと思っていたのが、本当は薄い朱色だと分かった。

朱鷺は、中国と日本とでの人工繁殖活動により、ようやく少しずつ増えているが、それでもまだ世界で1800羽しかいないそうだ。能美市のいしかわ動物園でも、分散飼育と言うことで12羽が飼育されるようになった。これは一箇所だけでの飼育だと、昨今の鳥インフルエンザなどに感染した場合全滅してしまうことから、分散して飼育することでリスクを回避しているとのことだ。

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