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2011年11月19日 (土)

マイクロコンピューターi8008の思い出

私は、大学を出たあと東京の会社に就職したが、2年ほどでUターンタしてきて、地元の会社に就職した。就職した会社はTTLの論理ICを使って、周辺機器などを設計開発するベンチャー企業で、当時としてはかなり最先端の技術のある会社だった。

たまたま入社したこの会社で、どういうわけか、入社して約半年たった頃には、インテルのマイクロプロセッサーのi8008を使った電子機器の開発に携わっていた。1973年10月頃のことだ。1972年4月にインテルがi8008を発表したわずか1年数ヵ月後だ。今、振り返ってみると、当時としてやっていたことがずいぶん最先端だったことに驚くし、同時に、ど素人の私にそういう仕事をさせていた会社にも驚く。

当時はコンビューターの知識のある人もほとんどおらず、マイクロソフト社や、アップル社がまだ設立されていない時代で、マイクロコンピューターが産声を上げたばかりの黎明期だった。当時は、技術資料もまだ日本語のものがなく、英文の資料を使っていたが、1975年にCQ出版社のインターフェース誌が「マイクロプロセッサーのすべて」の特集をしていて、第1集、第2集を出版したのを購入して勉強していたものだ。

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マイクロコンピューターの出現は画期的で、それまでの電子機器は全てハードウエア回路で実現していたが、マイクロコンピューターを組み込むことで、難解なロジックはソフトウエアに任せることが可能になり、ハードウエアの回路はシンプルにすることができた。ソフトウエアはROMというICに書き込み、、このROMのソフトウエアにしたがって、マイクロコンピュータが動作し機器を制御することが出来るものだ。動作を変更させたい場合も、ソフトウエアさえ書き換えれば変更できるようになった。

インテルのi8008はその後8080、80186、80286、・・・、80586と進化し続けていくことになる。最近は、パソコンのCPUの話題が出たりすると、若いときに、その原点のi8008や8080 CPUチップを使って電子機器を作っていたことを懐かしく思い出す。

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