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2012年6月24日 (日)

氷室饅頭

石川県の金沢を中心に7月1日に氷室饅頭を食べる習慣がある。
江戸時代の頃、加賀藩では冬の間に積もった雪を氷室と呼ばれる保管庫に保管して置いて、夏場に取り出して氷として利用して、幕府にも献上していた。この氷室を開く氷室開きの日が、毎年旧暦6月1日で今の暦では7月1日になる。

そのときに、無病息災を祈願して麦饅頭を食べたのが始まりで、これが氷室饅頭となって今も続いているということだ。最近では金沢だけでなく周辺の地域でも風習として定着しているようだ。

氷室は一時期廃れていたが、金沢市の湯涌温泉で氷室を復活させてからは、冬の雪を氷室に入れる作業や、夏の氷室開きの行事が行なわれていて、地元のテレビのニュースでよく取り上げられている。今日はその湯涌温泉の氷室の氷室開きが行われた。

氷室饅頭は、以前は6月の29日、30日頃に、和菓子屋さんが売り出していたものだが、最近は半月くらい前からスーパーの店頭にも並んでいる。最近売られているのは酒饅頭が多いようだ。我が家でも、例年6月30日に買ってきて食べることにしているのだが、今日、スーパーに妻と買い物に行った時に、氷室饅頭が並んでいたので緑色と赤色のを2つ買ってきた。ちょっと本来の氷室開きには早いが早速食べてしまった。
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コメント

なかなかいい風習ですね。
昔は冷蔵庫はなかった訳で、それでも、冬に凍った氷や雪が夏場までもつなんて、すごい事ですね。それを食する事が出来たのは、お殿様だったのでしょうね。

昔は、夏に氷というのは大変な贅沢だったんでしょうね。
お殿様が楽しんでいたんでしょう。
庶民は饅頭を食べて雰囲気だけ味わっていたのかもしれませんね。

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