自宅でメインで使用するパソコンのOSはWindowsVistaで、購入当初は性能も良くそれまでのパソコンと較べて動作は軽快だったのだが、購入後7年経過してインストールソフトも多くなってだんだんと動作が重たくなった。ひどいときは電源ONから使えるようになるまでに10分以上掛かっていた。
Vistaも何年か後にはXPと同様にサポートが停止されるだろうが、日常使うソフトは全部このパソコンに入っているので、それまではなんとか使い続けたいと動作軽快化の対策を打ってきた。具体的には、メモリーの増設、不要プログラムの削除、レジストリーのクリーンアップ、スタートアッププログラムの整理、システムディスクへのデフラグ実施、チェックディスクと修復の実施等を行ってみたが、電源ONから使用出来るまでは3分ほど短縮して7分半くらいになったがまだまだ遅い。
他になにか方法がないか息子に相談したところ、ハードディスクをSSD化すれば速くなると言われた。SSD(ソリッドステートドライブ)とは数100GBもの容量のメモリをハードディスク替わりに使い読み書きを格段にスピードアップさせるものだ。
調べて見るとSSD化すれば良いことだらけのようだが、値段が数倍高い上に書き込み回数による寿命という制約もあり単純にハードディスクに置き換えは出来ないようだ。置き換える場合は、システムディスクに入っているWindowsなどのソフトウェアだけをSSDに移行させ、データは別のハードディスク(HDD)に入れる必要があるようだ。
ネットで調べて予備知識ができたので、パソコンショップへ出かけ120GBのSSDを購入してきた。パソコンのシステムディスクの使用容量は220GBなのでSSDには半分しか入らない。そこで別に用意したHDDにデータ類を移動させ、Cドライブのシステムディスクを70~80GB以下にした上でSSDへクローンコピーすることにした。
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システムドライブの中のダウンロード、ピクチャ、ミュージック、ドキュメント等のフォルダーをCドライブからDドライブに移動させ、インターネットの履歴フォルダーやクラウドサービスの同期用フォルダーやシステム復元ポイントとなどもDドライブに移動させたらようやくCドライブはソフトウエアのみの70GBくらいになった。
ここでフリーの引っ越し用ソフトを使ってCドライブをSSDにクローンコピーをしたらSSDがシステムディスクと同内容になったので、HDDのシステムディスクを外してSSDをCドライブとして接続して電源を入れ直したら無事WindowsVistaが立ち上がった。
立ち上がり時間を計ってみると、電源ONから使用可能状態まで約1分30秒となりようやく通常のパソコンのスピードになったようだ。当初からは9分短縮したことになる。電源ONの立ち上がりだけでなくプログラムの起動や処理もテキパキと動くようになりSSDの投資の効果はあったようだ。これならVistaのサポート終了までは十分使えそうだ。