収集していた切手の売却
以前、記念切手を収集していたことがある。
「切手趣味週間シリーズ」などの美術シリーズは絵柄も綺麗で見ていても楽しいが、通常の記念切手はそれほどでもなかったが何となく惰性で買い続けていた。だが50歳代になってからは興味も薄れ買わなくなり、集めた切手も切手帳に入れて本棚にしまったままになっていた。
_
数年前、近くにできた宝飾品の買取店が切手も買い取ると言うので話を聞いてみると買取価格は額面の30%~40%くらいとの事だった。集めていた頃は切手収集ブームもあって将来値段が上がるかもしれないと思っていたが、実際にはブームも去って売るとしても額面割れを覚悟しなければならないようだ。先日、これまでに収集した切手を数えてみたら全部で約2700枚、額面金額で20万円近くあった。少しずつだが長期間買っていたので思わぬ金額になりびっくりしてしまった。
そこで切手を高く買い取って貰うにはどうすれば良いかネットで調べて見ることにした。切手買い取りを検索してみたが、大半は特定の買い取り業者へのやらせ的な好意的口コミばかりであまり信用できない。
どの業者が良いのかよく分からない。買取業者ランキング記事を見てみたが何か嘘っぽい。1位の業者は怪しいので避けて3位の業者に試しに金額査定を依頼してみることにした。電話をすると翌日切手送付用の段ボール箱が送られてきたので、一部の切手を段ボールに入れて着払いで送ったら翌日電話があって額面の20%なら買うということだった。あまりの低レートにあきれてしまいすぐに返送してもらった。
改めてネットで調べていると、切手の買い取りの経験談を載せた個人のブログがヒットした。内容も特定の業者を持ち上げることもなく信頼できそうだ。紹介している買取業者も検索で上位に来る業者とは全然違う。この記事は信頼できそうなのでこのブログ記事を参考にすることにした。持っている切手には額面以上の値がつくプレミアム切手のようなものはないので自分なりに次の基準で買取業者や買い取り方法を選んでみた。
1 ホームページの内容で業者が信頼できそう
2 ホームページに買取レートを載せている
3 なるべく切手買取専門業者
4 切手査定は郵送査定
5 バラ切手の買取レートが高い
6 バラ切手の台紙貼り付け(レートがバラより高くなる)
プレミアム切手を除けば切手の買取レートは、普通切手シートが一番高く、次に記念切手シート、台紙貼り付けバラ切手、バラ切手の順になる。レートを明示している業者でもそれぞれレートは異なるので比較して高いレートの所を選んだ。
持っている切手はバラ切手が多いがバラ切手のままだとレートが一番低い。A3の台紙に50枚または100枚をきちんと貼り付けるとレートが10%以上アップするので台紙に貼り付けることにした。台紙に貼り付けてしまうと後戻り出来ないので不安があったが、どの業者でも一般的なやり方のようなので額面毎にA3用紙の台紙に50枚ずつ貼り付けた。50枚未満の端数はバラの扱いになる。
ちなみに額面50円未満のバラ切手 68% が 台紙貼り付けで 84% に
額面50円以上のバラ切手 75% が 台紙貼り付けで 86.5% にアップする。
_
最後に買い取り依頼する業者に電話をかけて疑問点をいくつか確認したが、応対も落ち着いていて信頼できそうなのでこの業者に査定および買い取りを依頼することにして段ボール箱に入れて郵送した。2日後明示されていたレート通りで査定した旨連絡があったので「金額了解する」と伝えると後日売却代金が振り込まれてきた。
最終的には額面の86%で買い取って貰ったことになる。最初の業者に売っていたら額面の20%でしかならなかったわけで大損していたところだ。今回は手持ち切手の半分だけ売却したので、残り半分もそのうち同じ業者に売ることにしようか、それとももう暫く手元に置いておこうか。
« 洗面台・台所水回りの修理 | トップページ | 河津桜/木場潟 »
「趣味」カテゴリの記事
- メダカの自然減(2024.09.17)
- ホテイアオイ(2024.08.04)
- メダカの産卵と孵化(2024.06.17)
- メダカの冬眠終了(2024.03.25)
- メダカ水槽の保温と寒さ対策(2023.10.13)
小学生のころ切手収集が流行っていてなけなしのおこづかいを持って切手専門店へよく行きました。懐かしいです。今でもその切手は記念にとってあります。まあ50枚くらいしか持ってないので売らないでもっているのですが、いちろさんの2700枚って半端ない枚数ですね。自分とは違い趣味として成立してると思います。しかし、売るにあたって精査してみてよかったですね。業社によって買取価格も全く違うってなんかやるせないです。いい業社さん見つかってよかったですね。
投稿: はやぶさ | 2016年3月 7日 (月) 21時14分
はやぶささん こんばんは
切手収集は、会社の同僚がやっていたのでついでに一緒に買ってきて貰っていたレベルでそれほど真剣に趣味としてやっていたわけではないのですが、何となく25年間ほど記念切手が発売されるごとに買っていたら2700枚も買っていたようなわけです。ですからそれほど思い入れがあるわけではないのですが、いざ売るとなるとよく眺めていた絵柄の綺麗な物を残してそれ以外のものを売却しました。
売らずに手元に残したものをやっぱり売ってしまうか、しばらく持っているか迷うところです。
それにしても買い取り業者によってレートがこれほど違うとは思っていなかったのでびっくりです。よく調べてみて良かったです。
投稿: いちろ | 2016年3月 7日 (月) 22時46分
小学校の頃シートで記念切手購入していました
数えていないが、多いと思います
皇太子ご成婚もあったような・・・家を建て直したときに見かけたが、どこにいったのか渡らないです
当時は高額な投資でしたが、額面では安いですね
妻も集めていましたが、バラなので、これは確実に額面割れでしょうね
尼崎に住んでいたとき、隣の同級生は、明治時代の切手のシートを箱にいっぱい持っていたが、本人は価値をわかっていなかった・・おじいさんにもらったようです
価値が上がらない収集の切手ですな~
投稿: uegahara | 2016年3月 8日 (火) 19時16分
uegahara さん こんにちは
子供の頃にシートで切手を集めていたのですか。金持ちですね。
切手を売却する場合、昭和30年代以降発行のものは額面以上で売れることはまずないようです。シートの場合でも額面の90%で売れれば良い方です。バラだと70%くらいですね。
昭和20年代以前の発行のものだと希少性とかでプレミアが付くようです。昭和30年代以降ではエラー切手くらいしかプレミアはつかないですね。プレミアム切手を主に取り扱っている業者ではプレミアム切手以外は二束三文の値段しか付きませんね。
でも、郵便料金には額面で使えるので、金券として売り買いされる市場があって、こっち系の業者では額面の40~70%くらいで買い取ってくれます。台紙貼付にすると70%~90%になります。台紙貼付のものは郵便物の料金後納などに割安で使えることから郵便物を大量に発送する企業などからの需要があるようです。
参考までに。
投稿: いちろ | 2016年3月 9日 (水) 10時17分
しばらく前の記事ですがコメント失礼します。
知識0の状態から身内の古切手を買い取ってもらう機会があったのですが、PR記事ばかりヒットして業者探しに難儀していたところ、こちらのブログにたどり着きました。
買取業者や買取方法についてこちらの記事を参考にさせていただきました。
いま査定中ですが、買取率が明記された業者を選べたので買取率が不明瞭な大手に売りに出さずにすみました。
大変助かりました。ありがとうございました!
投稿: まる | 2024年5月10日 (金) 10時45分
まるさん こんにちは
コメントありがとうございます。
切手売却で私の記事がお役に立てたようで良かったです。
8年ほど前に手持ちの切手を売却した時の記事ですがいろいろと調べて有利な価格で売却できました。知識や情報を得るということは大事ですね。
古切手の売却の場合、趣味の収集物としての流通と金券としての流通の2つがあるようで、金券としての販路を持っている業者さんの方が高く買い取ってくれますね。
高く買い取ってくれる業者さんを見つけられたようですのでよかったですね。後は無事入金されるの待つだけですね。
投稿: いちろ | 2024年5月11日 (土) 17時05分