菖蒲湯/2016
我が家では6月5日に菖蒲湯に入ることが長年の習慣になっている。菖蒲を束ねたものを風呂のお湯に入れてその風呂に浸かると夏を無病息災で過ごせると言う昔からの習慣だ。子供の頃には母親が準備していたのを覚えているが、今は妻が毎年欠かさず続けている。地元のスーパーに菖蒲とヨモギがセットで売られているのだそうだ。
今年も5日には菖蒲が湯船に入れられていた。
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菖蒲湯についてネットで調べてみると、中国では昔から菖蒲の精油成分の強い香りが邪気を払うので、夏を無病息災で過ごせるように薬草として使われていたのが由来のようだ。江戸時代には菖蒲が尚武に通ずるということで5月5日の端午の節句に菖蒲酒を飲んだり菖蒲湯に浸かったりすることが武家の間で習慣になり、それが今に伝わっているのだそうだ。
元々は5月5日の行事ということのようだが、当地では古くから伝わる行事を月遅れで行うものがよくある。最近は暦通りに行う方が多いのかもしれないが、ちょっと前まではひな祭りや端午の節句なども1ヶ月遅れの4月3日や6月5日が過ぎてから片付ける家がよくあった。我が家の菖蒲湯もそんな月遅れの6月5日で定着してきたようだ。
この日は菖蒲湯の他に、夜寝るときに布団の下に菖蒲を敷くのというのも長年行っている。こっちは全国的な習慣か分からないが金沢周辺では行われているようだ。
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菖蒲の精油成分は葉より根に多く含まれている。薬効としては血行促進があって、腰痛、冷え性などに効くようで、強い香りにはアロマテラピーのリラックス効果があるようだ。
古くからの習慣で以前は非科学的と言われることもあったが、最近では一定の科学的効果が認められるようになったのはなんとなくうれしい。
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なつかしいですね~
小学校のころ経験した思い出があります
しょうぶの香りが今でも思い出されます
いい風習ですね~
布団のしたにひくというのは初めて知りました
このあたりのスーパーでは見かけないな~
投稿: uegahara | 2016年6月 9日 (木) 10時57分
こどもの頃に菖蒲湯経験がありますか。
昔から伝わっている風習は季節感があっていいものです。
菖蒲湯は全国的に行われていたようですが、菖蒲を布団の下に敷いて寝るのは金沢周辺だけの風習なのですかね。
地元にあるスパーでも他県から進出してきたスーパーには菖蒲+ヨモギのセットは置いてないようです。
投稿: いちろ | 2016年6月10日 (金) 17時28分