水彩教室68
水彩画を習いだしてもうかなり年数がたった。今でも家で仕上げた作品を教室にもっていき先生に見てもらいコメントをもらって次の作品の参考にしている。花の絵なら花の位置関係や中心とする花と脇役の花の描き分けなどを指摘されることが多い。花の色と背景色の関係や手前の花や葉の隙間から背景が見えるようにすることなども指摘される。
最近は背景の塗り方を自分でいろいろと工夫していて以前のように背景を一色でベタ塗りするのは避けて背景を数色で塗り分けたり、濃淡をつけたり、何も塗らずに紙の白色のままにするところを作ったりして絵が重たくならないようにしている。おかげで最近は背景がすっきりとして手前の花が引き立つように見えるようになった気がする。
風景画でよく指摘されるのは絵の奥行感が出ているかだ。遠景を近景と同じ濃さで描くと遠近感のない絵になってしまう。近景から中景、遠景と遠くなるほど薄く青味がかった色にすると奥行感が出てくる。また中景や遠景ではディテールの書き込みも控え薄くぼんやりとさせることで近景が手前に飛び出してくる。
風景画を描くときに気を付けていることは光の当たっている所と影の部分の書き分けだ。暗い部分を思い切り暗くし明るい部分は逆に思い切り明るくすると絵にメリハリが出てくる。