写真ファイルの大量消失/復旧
昨年12月の中頃にデジカメの写真を保管しているパソコンのフォルダーを見ていたら2021年以前の写真データが全部消えているのに気が付いた。2022年の1年分の写真は残っていたが2021以前の写真がフォルダーを残して全部なくなってしまっている。
最初は事態が呑み込めずに、えっ?? 何が起こった?の状態だったが、そのうち大変な事が起こったことに気づいた。消えた写真データは2002年頃に初めてデジカメを買って以来、撮影した写真を撮影日ごとにパソコンに取り込んでフォルダに振り分けて保存していたもので、約20年間に撮り溜めた約10万枚分の写真のデータがあったはずだ。カメラから取り込んですぐのオリジナルな写真データでブログなどに使うときはここからコピーして画像調整や補正をして使用していた。
この保管庫データは数カ月に一度別のハードディスクにバックアップを取っていたので、バックアップにデータが残っているのではと確認してみたが、バックアップの方もデータがなくなっている。どうも写真データのなくなった保管庫をバックアップしたためバックアップの方もデータがなくなってしまったようだ。パソコンの別のハードディスクなども調べてみたがどこにもそれらしき欠片もなく完全に消えてしまったようだ。
原因を考えてみたが、システムの不具合や操作ミスなどが考えられるが、2022年のデータが全部残っていて、以前のデータでは撮影日ごとのフォルダだけが残っていてデータが消えている状況から操作ミス以外は考えられない。
復旧するにはどうしたらよいかネットで調べてみたら、間違って削除してしまったファイルを復元するソフトがあるようだ。ネットにはお勧めの復元ソフトが何点か紹介されていたのでいくつかダウンロードして試してみたが、本当に無料で使えるものもあるが大半は無料と称していても実際に復元しようとすると製品版を買えと言うメッセージがでるものばかりだった。でも背に腹はかえられないので製品版を購入することにしてネットでパッケージ版を注文した。製品版が届いたので早速インストールして使ってみた。
写真データの入っていたハードディスクを指定してスタートすると、消失データの検索が始まったが16時間ほどかかって見付けたファイルが表示された。36万枚くらい見つかったようだが、別のソフトで不完全なものや重複するものやサイズの小さいものを削除した結果、消失したと思われる写真データが残ったのでこれを消えてしまった保管庫にコピーして何とか元に近い状態に復旧することができた。
でも復元ソフトと言うのはすごいものだ。削除したはずのデータが別のデータで上書きされていなければかなりの確率で復元できるようだ。間違って削除したようなときにはありがたい機能だが、逆にハードディスクを処分したいときは情報漏洩を考えると厄介な機能でもある。ハードディスクを処分するときは物理的に破壊するのが最善の手段のようだ。