CPAP治療を始めて9年半
早いもので睡眠時無呼吸症候群と診断され、治療のためCPAPという装置を毎晩装着するようになって9年半になる。当時は睡眠時でも呼吸が止まっていることが自覚できるくらいで息苦しくて目が覚めたこともあった。これはおかしいと思い病院で調べてもらったら1時間当たり10秒以上の呼吸停止が45回発生していると言われ重症と判断された。
すぐにCPAP装置を装着する治療が始まったが、この治療は根本的に病気を治すというものではなく、睡眠時に気道閉塞の症状が出た時にCPAP装置から圧のある空気を鼻のマスク経由で送り込んで気道を確保しようとするものだ。そのため死ぬまでこの装置を使い続けなければならないということになる。
治療しないでいると体が酸素不足になって心臓に負担がかかり、高血圧や糖尿病などの合併症がおこり突然死になることもあり、睡眠不足のため日中眠気に襲われて事故につながることもあるそうだ。最初は慣れなかったCPAP装置だが効果はすぐに出て、1時間当たりの無呼吸と低呼吸の合計( AHI指数 )が3~6くらいになっている。5以下なら正常なのだが時々5を超えてしまっている。
CPAPの圧力空気を送り出す装置は6年目くらいに新しい機種に交換したが見た目はほとんど同じだが鼻に付けるマスクの方は当初と今とではかなり大きく変わってきている。当初のマスクは鼻全体を覆いベルトで頭に取り付けるものだったが、今のマスクは鼻の穴の部分だけに取り付けるタイプになり軽量化している。
当初のマスク
マスクが小さく軽くなることで夏は顔が蒸れず冬はマスクが結露しなくなり、寝返りをうってもマスクがズレることも少なくなった。メーカーの開発者もいろいろと改良を重ねているようだ。マスクが軽量化したので装着もそれほど気にならなくなった。
AHI指数は劇的に改善したが血液中に酸素がしっかりと取り込まれているか少し心配だった。毎月通院している医院で血圧測定の時に血中酸素濃度も測るのだが毎回95%以下になることが多く看護師さんに言われて深呼吸すると何とか96%くらいになる。普段家にいる時どんな値なのか気になるので、パルスオキシメーターと言う家庭用の血中酸素濃度測定器をネット通販で購入してみた。早速測定してみると96%くらいの値がでたので一安心だ。